こんなことって、ありませんか?
相手がプロなので安心して進めていると、
「そこは自分の担当ではありません」
と突然言われてしまう。
別の担当者に聞いても、
「いや、そこは自分では・・」
と渋い返事。
結局、
「ここ、どうするんだ?」
となってしまう・・・。
専門家や企業には、
それぞれの担当範囲、
というものがあります。
ホームページ制作が
例として分かりやすいでしょう。
「デザインはやりますが、
サーバ設定はお願いします」
とか、
「ホームページを作りますが、
原稿と写真は用意してください」
とか、
「そのシステムを導入されるなら、
うちはサポート外です」
とか。
ホームページ制作を
初めて外注しようとした人は、
「ホームページ作りますって言ってたじゃないか」
と不安になるのです。
※何もかも全てお任せのサービスもあります。
しかし、ドメインだけ変えるとか、
部分的に誰か別の人に、となると、
途端に似たような問題が起こります。
こういったことは
どうしても避けられません。
責任には範囲を設けざるを得ないから。
しかしそうなると必ず、スキマが生まれます。
「これを誰がやるんだ?」
というスキマが。
しかし、誰もそれをチェックしない。
なぜなら、自分の担当範囲ではないからです。
そして問題は、そのスキマで起こるんです。
* * * *
動画制作にもスキマはいっぱいあります。
分かりやすいところでは、
企画と撮影のズレがありますね。
会社が異なったり、
関係者が何人もいたりすると、
なかなか複雑な問題をはらんできます。
クライアント内でも、
上司と担当者のズレが発生したりもするくらいですから、
外注先とイメージをすり合わせるのはなかなか難儀なこと。
撮影カメラマンと、
編集担当者が別の人である場合もあります。
撮影だけ頼まれたカメラマンは、
編集のことまで考えて仕事をしてくれなかったりします。
でもこれは当たり前なんです。
「どう編集するか?」を考えるのが編集者の仕事なので。
私も、全部を一人で担当する場合が一番楽なんです。
しかし実際は、
撮影だけ頼まれたり、
編集だけ頼まれたり、
ディレクションだけ頼まれたり、します。
そうやって、スキマがどんどん生まれていく。
別のカメラマンともよく話題にします。
自分が「撮影だけ」担当するとき、
余計なことまで口出しすべきでない、と考えるから。
私がディレクターを務める時は、
このスキマがないかどうかを入念にチェックしています。
技術的なスキマだけでなく、
人間関係のスキマも重要。
この人はどこまで考えているか
この人はどこまで把握しているか
この人は誰に向かって話しているか
こういった点にも目を光らせます。
動画制作では、撮影の際、
関係者がズラッと顔を揃えることもあります。
だから、その人間関係を把握しておくことは、
ディレクターとしてかなり重要だと考えるためです。
人がたくさん絡む案件ほど、
スキマが生まれます。
カメラをどれにするかとか
どこでどう公開するかといった、
大きな点は、むしろ大丈夫なんです。
スキマは誰もあまり気にかけないからこそ、
問題の種が潜んでいるんですね。
これを読むあなたがどんな立場であろうと、
- 専門家に頼りすぎない。
- 分からないことは一つ一つ潰しておく。
こういったことは必須だろうなと思っています。
お気軽にご相談ください。
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