「簡単な動画でいいです」
こういう発言で始まる動画こそが、
もっとも簡単ではない、ということを、
体験的に知っています。
今回はそんなお話です。
簡単、という言葉を使う場合、
本当に”シンプルな仕事”なのではなく、
依頼主はそれ以上、
「考えることを放棄している」
だけなのです。
つまり、
簡単、という言葉が出たら、
その意味を具体的に考えるのは、
受けた側の仕事、ということになります。
だから普通の案件よりも、
むしろ、すべきことがドッと増える。
簡単、という言葉を発する人は、
受け身に回りますから、
依頼を受けた側が提案することに対し、
「いや、そうじゃなくて」
と批評する立場に様変わりします。
相手が納得するまで、
受けた側は提案を繰り返すことになってしまう・・・。
私は、「簡単」という言葉に身構えます。
多くの場合、この言葉が使われる案件からは速やかに避難します。
以前も書きましたが、
「簡単」という言葉を発する側の心境として、
「そう言えば、見積もりが安くなるんじゃないか」
という淡い期待が秘められています。
私は、むしろ逆、とお伝えしたいのです。
一方で、
指示が具体的な場合はどうでしょうか。
作りたい動画の希望が具体的な場合です。
「こんな動画を作りたい」
「これとこれは外せない」
「見終わった後こんな行動をとってほしい」
というような具体的な要望が並びます。
そして、
「これらを実現するとしたらいくらか?」
という質問となるのです。
こんな時は、
「こことここに、いくらくらいかかります」
と回答ができ、
「そんなにかかるなら、これは結構です」
といった、建設的な意見交換が進みます。
結果、<適正な価格>に落ち着いていきます。
まとめると、
<簡単>という言葉を使うということは、
「自分はまだ作りたいものが具体的ではないです」
と言っているに等しいのだと思うんです。
ここからアドバイスです。
動画を作ってみたい方は、
まず最初に、
「どんなものを作りたいか」
を考えてみてほしいです。
どんなものを作りたいか?
が具体的になればなるほど、
見積もりも調整しやすくなっていきます。
いいなと思う参考動画を見つけたり、
どこか他社で作っている動画を見つけて
「こんなのがいい」というのもいいでしょう。
ゴールを具体的にすることは、
どんな場合でも大切な一歩だと思います。
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