会社の動画CMをつくりたい。
こんな声をよく聞くようになりました。
外注するにせよ、自社で内製するにせよ、
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知っておくべきこと、やっておくべきことがあります。
たいてい、企画段階で挙がるのはこんな意見です。
「質の高いCMをつくりたい」
「他にないようなCMをつくりたい」
「効果が出るCMをつくりたい」
まっとうな目的に思えますよね。
でも、こんなあいまいな企画の仕方では、話が先に進まないんです。
なぜかと言うと、
- 「質が高い」の基準が人によって違うのです。
- 「他にないような」動画が何なのかは、なかなか答えられない。
- 「効果が出る」の効果とは、一体何なのでしょうか。
お題目として掲げるのは問題ありません。ただし、
そのための具体的な指標を用意しましょう。
関係者で共有できるポイントを考えるのです。
一つ例を挙げます。
ここに一本の素敵なCMがあります。
(注)私は一切かかわっていません。
どなたにとっても、そんなに印象の悪い動画ではないと思うんです。
これを制作会社に見せて、「こんなのを作りたい」というのも一つの手ではありますが、ここで一歩踏み込んでみましょう。
依頼する側で、一度話し合ってみましょう。
「どんな印象を受けたか」
いろんな意見が出るでしょう。
- 温かい気持ちになった
- 音楽がよかった
- 前向きになった
- 食べたいと感じた
次の質問です。
「その印象は、映像のどのカットによってもたらされたのか」
これをまとめてみることが、非常に効果的です。
- 子供アップがよかった
- 多くの写真に順番にピントが合っていく様子がよかった
- 笑顔が多かった
- 食べている様子のアップがよかった
- 食べ物がおいしそうだった
すると不思議なことに、どんな映像がよかったのかが見えてくるのです。
こうやって、映像を分解していくと、撮りたい映像がとたんに具体的になるんですね。
制作会社と依頼主のズレも少なくなるでしょう。
企画も具体的になっていくでしょう。
そして、撮影される側も、何を用意すればいいのか、また制作会社も見積もりに困らなくなっていくのです。