最近、シティ・プロモーションの相談がどんどん増えています。
地方の動画活用ですね。
「シティ・プロモーションの相談を
受けているので、その相談にのって欲しい」
というややこしい状況にもなっています ^^;
シティ・プロモーションが悩ましいのは、
■答えなんてどこにも無い。
■他の事例を真似ても意味が無い。
という点があるからだと思います。
動画を使うのは、目立つため、
多くの人の興味関心をひきつけるためなので、
二番煎じや猿真似は意味がありません。
つまり、
せっせとヒット事例ばかり集めても意味が無い。
見れば見るほど、
”どこかで見たような動画”になってしまう。
しかし。
かと言って、ゼロから自分たちで
アイデアを思いつくことは、
これまた現実味がありません。
映像について造詣が深い人って、
周りにそんなにいないわけです。
仮に思いついたとしても、
そのアイデアをどうやって
形にしていったらいいのか、
途方にくれてしまうんです。
そこで考えるのが、
「そうだ、プロに依頼しよう」
です。
これは、いい・悪い、とは言いづらいのですが、
一つだけ私の意見を言います。
プロにお願いして丸投げするのは、
特に、奇抜なアイデアでアピールする動画は、
★ギャンブル性が強い。
私が思うに、うまくいかないのは、
依頼する側にも非があります。
「プロに頼めばいいだろう」
という依頼心だけで、
相手がいい仕事ができるとは思えません。
そして、プロからの提案に対し、
「どれが良くてどれが良くないか」
という判断基準を持っていないのでは、
コミュニケーションも取れません。
また、これは大きな声では言いにくいですが、
そんな相手をカモのように考える”プロ”がいないとも限りません。
* * * *
私が関わった最近の事例を一つご紹介します。
群馬県の桐生市で、毎年映画祭が開催されています。
<きりゅう映画祭>です。
これも一つのシティ・プロモーションですが、
映画祭の実行委員長はさらに企画を考えました。
市内の小学生達に
映画を作ってもらおうというものです。
そこで、
まったく知識・経験のない人を対象に
映画制作ワークショップを14年やっている私に、
白羽の矢が立ちました。
実際にお会いして話し合いをし、
実行委員長の強い想いに応える形で、
プログラムを作り、運営チームを固めました。
結果、
小学生だけによる映画が3本完成し、
映画祭当日に上映することができました。
子ども達の影響で、
それまで映画祭に興味なかった層の動員も増え、
市民の方たちからもいい反応が得られました。
開催までのことを考えてみると、
私なりに次のように分析します。
・実行委員長の熱量がすごかった
・実行委員長が周りを巻き込んでいった
・実行委員長のやりたいことが明確だった
一方、
・プログラムづくりは完全に任せてもらえた
・実施するための現地の協力体制が完璧だった
・実行委員長の想いに共感する運営チームを作った
どちらかだけに気持ちが偏っていたら、
やはりうまくいかなかっただろうと考えています。