インタビュー撮影ができるようになると、
動画制作は本当に楽になります。
いろんな形がありますが、
「インタビュアーが存在する」ことも多いでしょう。
つまり、質問者、聞き手が
質問を投げかける、というパターン。
そんな場合、
撮影前に決めておくといいことがあります。
それは、
★質問者の声をどう処理するか
です。
A)質問者の声を入れる。
B)質問はテロップにする。
C)質問は無くても成り立つように聞く。
の3パターンがあります。
A)質問者の声を入れる。
バラエティー番組などで、
同行したディレクターの声が
ボソボソ入っていることがありますね。
B)質問はテロップにする。
質問者の存在を完全に消してしまうパターン。
再現ドラマの生存者へのインタビューなど。
C)質問は無くても成り立つように聞く。
ハリウッドスターのコメントなどで
一人で話し続けてるように見えることもありますね。
※テレビでは、質問者も登場していますが、
アナウンサーやタレントだからであり、
一般的な企業のビジネス動画では稀でしょう。
3つのパターンを挙げましたが、
撮影前にどう処理するか決めておきましょう。
なぜなら、いずれの場合も、
★質問者の声と相手の声が
かぶらないように気をつける必要があるから。
質問者が質問し終わってから
相手に話し始めてもらう。
これだけ、最初にみんなと共有しておきます。
しかし気をつけていても、
質問者が笑ったり相槌の声が入ったり、
なかなか思うようにはいきません。
だから多少、質問者の声が入ってしまうのは仕方ない、とするのが妥当と思います。
厳密にやるのは難しいです。
あまり厳密にやってしまうと、
インタビューされる方も緊張してしまいますから。
このブログでも再三書いていますが、
「インタビューされる人も素人であることを意識」しましょう。
* * * *
さて、3つのパターンですが、
どれがいいのでしょうか。
こういう点もきちんと
口で説明できないといけません。
上司から「こっちがいいんじゃないの?」などと反論がくるからです。
そんな、感覚論に入り込むのは避けないといけない。
「状況によって判断する」
というのが正直な答えなのですが、
ここでは一つの考え方をお伝えします。
3つのパターンの動画は、
編集し終わった後に、
AよりB、BよりC、の順番に、
完成した動画の長さが短くなっていきます。
Aから質問者の声が消えたのがB。
Bからテロップも消えたのがC。
短い動画の方が視聴者に喜ばれるでしょう。
質問を黙って聞いている相手の顔などは、
削っていいんじゃないかと思うんですね。
しかし、ですね。
AよりB、BよりCの順番に、
撮影の難易度が上がります。
★質問者の声と相手の声が
かぶらないように気をつける必要がある。
と書きましたが、コトはもう少し複雑です。
インタビューされる相手に、
答え方を注意してもらわないといけないから。
A)質問者の声を入れる撮影
質問「使ってよかった?」
相手「そうですね」
こういったやり取りが可能になります。
比較的気楽に撮影を進められますね。
B)質問はテロップにする撮影
質問「使ってみてどうでしたか?」
相手「とてもよかったです」
撮影はシンプルですが、
テロップですぐ読める簡単な質問であるべきです。
例「以前はこういう状況ではこう判断されていたとおっしゃっていましたが、どのような心境の変化で今回のような行動に出られたと思われますか?ご自身ではどう考えられていますか?」
質問が長いと、テロップにできないでしょう。
C)質問は無くても成り立つように聞く撮影
質問「使ってみてどうでしたか?」
相手「使ってみてとてもよかったです。」
インタビューの受け答えだけで成り立つような話し方を相手に求めることになります。
「はい」「いいです」「大丈夫です」
みたいな言葉を返されてはたまりません。
このパターンが難しいのは、
質問する相手に求めるものが増えてしまうからですね。
一人でベラベラ話せるハリウッドスターやタレント向きなのかもしれません。
私が撮影と質問者を兼ねる時は、
この点を事前に確認した上で仕事に入ります。
インタビュー撮影前に決めておくこと。
一度考えてみてくださいね。