動画を作るとき、
「機材はどれがいいか」
「何を伝えるか」
「編集ソフトは何を使うか」
などがよく話題に挙がります。
しかし、
「どこで撮るか」
にはあまり重きを置かれていない、
とよく感じるのです。
というのも、
「会議室が空いてないからここで」
「時間がないからこの辺で」
「そこまで行く予算ないから」
など、
撮影場所については、
妥協されている発言が多いからです。
私は映画制作の方が専門ですが、
映画づくりでは、
【撮影場所=ロケ地】
を最初にこだわります。
誰が何を言うか、と同じくらい、
どこで何を言うか、が大事だからです。
撮影場所がどこなのか、
その動画がどこで撮影されているか。
これが、どれだけ雄弁か。
そして、それがどれだけ大事なことか。
考えてみてください。
●相手の部屋を見て、
その人の家庭環境を想像しませんか?
●女性を口説く時、
きれいな景色の場所に行きませんか?
●大事な商談がある時、
高級な場所を選びませんか?
「場所がどうでもいい」
なんて、大間違いだと思いませんか。
ただ、場所が大事と言っても、
高級=素晴らしい
ということではありません。
伝えたい内容や見せる相手にとって、
適切かどうかを考える、ということです。
成功した実業家は豪華な執務室で
撮影する方がいいかもしれませんし、
これから伸びて行くベンチャーは、
雑然とした狭い部屋が適切かもしれません。
寄付金を集めたいのに、
無駄に広い部屋に高級なイスがあると、
「そんなことにお金をかけてんじゃないよ」
と思われるかもしれません。
逆に、
雑然とした部屋でしか撮れないので、
一眼レフを使って背景をぼかして撮影する、
なんて発想もいいかもしれません。
いずれにしても、
「どこで撮影するか」
もしっかりと考えてくださいね。
【背景】も雄弁ですよ。