インタビュー撮影。
動画制作の中でも、
頻度の多い撮影ではないでしょうか。
私もよく関わります。
インタビューの撮影について、
大事なポイントを挙げろと
言われればたくさんあります。
しかし、
多くの方がイメージするのは、
構図や照明や音声など、
【撮影機材について】
ばかりではないでしょうか。
もちろんそれらは大事なことです。
でも、私がインタビュー撮影するとき、
一番力を入れているのは、
【演出】
なのです。
ここで反論があるでしょう。
インタビューというのは、
相手が言いたいことを言うので、
演出というのはおかしい、と。
私の言う【演出】とは、
こちらで相手の表現を指定する、
ということではありません。
私が演出するのは、
相手が話しやすい環境づくり、
なんです。
インタビューされる人は、
撮影に慣れてない場合が
ほとんどではないでしょうか。
考えてみてください。
・多くのスタッフがこっちを見つめ、
・大きなカメラが赤いランプを灯し、
・巨大なマイクが飛び出し、
・演出家がヨーイスタート!と叫ぶ。
・・・こんな状況で、
リラックスして話せますか?
相手からいい表情を記録すること、
いい言葉を引き出すこと、
それこそが
インタビュー撮影の目的でしょう。
それなのに、
機材や設定ばかりにこだわるのは、
どこか滑稽なのです。
インタビュー撮影に臨むときは、
機材の準備はできる限りコンパクトにして、
(もしくは事前に済ませておいて)
現場ではとにかく相手をリラックスさせることに注力する。
相手によっては、
機材はできる限り小さく、
スタッフも少ない方がいいかもしれません。
それは、相手のキャラクターや
性格によって判断できるはず。
そういうことを探ることの方が、
いいカメラを使うよりずっと大事なのです。
ひょっとしたらインタビュアーを
誰にするか、の方が影響が大きいかもしれませんね。
・いい機材を使うこと
・いいインタビュー撮影をすること
これは、イコールではありません。
準備すること、力を入れる部分を
間違えないようにしてくださいね。