動画作りのコツを伝えるための情報蒐集のため、
アメリカの映画学校の情報も時々見ています。
ネットがあるので、便利な時代になりました。
さて、そこで行われた、
とある実験が面白かったのでご紹介。
▼次のどちらがいい写真を撮るか
・アマチュアが高額な機材を使う
・プロが、古くて安い機材を使う
結論として、次のようなことが語られていました。
「プロの方がやっぱりいい写真を撮る」
「機材は本質ではない」
「いい写真は経験から」
そして記事は、
「多くの人が高額なカメラを欲しがってしまうが、
すべきは、持ってるカメラを持って外に出ること」
と締めくくられています。
* * * *
さて、ここで話が終わるなら、
このメルマガの意味がありません。
いい情報だったので、
初心者の方に2点、補足したいと思います。
これらは、僕自身の意見です。
【1】いい写真を撮る経験とは何か?
【2】むしろ高額な機材は使わない方がいい
それぞれ解説します。
【1】いい写真を撮る経験とは何か?
構図、照明、が2大巨頭でしょう。
(他は、メイクとか衣装とか演技とかロケ地とか)
単純化して書くと、こうなります。
・構図とは、「どこから撮るか」
・照明とは、「そこにある光をどう扱うか」
これらの経験値を積むのは、シンプルです。
とにかく写真を撮りまくるのです。
それに尽きます。
でも、
「カメラの設定が・・」という声も聞こえます。
分からなくもないのですが、想像してみてください。
撮影現場で、
カメラマンと監督が、液晶画面を見ながら、
じっくりじっくり設定をいじっている。
その間、周りの人はどうしていますか?
初心者だからこそ、
撮影には勢いが必要だと思っています。
インタビューだって、セミナーだって、
撮影する相手は初心者の方。
いちいち設定で現場の勢いを止めていたら、
もったいない!
ちなみに今回は写真の記事でしたが、
動画制作の場合はここに、
<録音>
も加わってきます。
動画制作において
一番難しいと思われる、録音が、です。
まったく初心者の方は、
カメラの設定は、こだわるの、やめておきましょう。
設定はオートでいいです。
他にすべきことが山積みなんです。
そして、
★そっちの方が影響度が強いんです。
どうしても設定にこだわりたいのなら、
撮影当日ではなく、ロケハンやテスト撮影で
できる限り済ませておくことです。
【2】むしろ高額な機材は使わない方がいい
初心者は、下手に、高額ないい機材を
手にするのはやめておきましょう。
高額なカメラは、細かい設定を
することでその機能が活かせます。
細かい設定をするということは、
それができるカメラマンが必要ということです。
それができるカメラマンは、
お金がかかりますし、探すのに苦労します。
運よく見つかったとしても、
(これが、たまに見つかるのです ^^)
彼らは、いい撮影現場を求めます。
いい撮影現場とは、
よくマネジメントされたチームであり、
カメラ以外の機材も同レベルであることです。
それは、照明、録音、スタジオ、
そして役者レベル、シナリオレベル、
など全てにおいて同レベルということ。
だから、
たまたま知り合ったカメラマンが
いい撮影現場を求めるということは、
あなたの撮影は、
進まない、
ということでもあるんですね。
大事なのは、機材ではない。
だから、下手でもいいから、
どんどん経験を積むこと。
それこそが、上達の近道なのです。