無事に放送されましたので報告します。
2017年7月30日(日)、
テレビに初出演しました。
バラエティー番組なので畑違い。
ですが、次の2つの理由でお受けしました。
・映像の人間として扱ってもらえるから
・テレビ局の撮影の様子を知りたいから
撮影しながら、その様子を撮影される。
頭の中はとんでもなく複雑なことになっていました。
この時の体験で、役立ちそうな部分をお話しします。
出演したテレビ収録は、
崖マニアたちが車で旅をする内容。
崖マニアの一人として、
いろんな崖を回りながら、
私は各地で撮影をしました。
実は、収録前から決めていたことがあります。
それは、当日撮影したものを使って作品に仕上げること。
そのために次のような事前準備をしました。
- 絵コンテを描く
- 小道具を用意する
- 撮影順を考える
撮影場所は、
収録の日に初めて行く場所ばかり。
そして、ほとんど時間がないことも分かっています。
それでも短時間でサッと撮影できるよう
イメージトレーニングをしておきました。
* * * *
さて、ここでもよく書いていますが、
★撮影当日は、予期せぬ出来事の連続です。
どれだけ準備しようとしまいと、
いかに経験があろうとなかろうと、
予期せぬ出来事に翻弄されることになります。
これ自体は、想定内。
皆さんにお伝えしたいのは、
私がこの予期せぬ出来事にどう対処したか、なのです。
手元には、この日に撮ってしまいたい
絵コンテがあります。
一つ一つチェックしながら撮っていくつもりでした。
しかし当たり前ですが、私は出演者。
撮りたい作品のことばかりに集中できません。
ピンマイクがつけられ、
常に言葉を発しなければいけない。
話しながら、
頭の一部では自分の作品のことを考える。
そんな状況です。
(1)いきなり時間が押した
最初の訪問場所に着いて、収録しました。
ここでいきなり、
「1時間押してます」とディレクター。
車に戻り、手元の絵コンテに目を通します。
撮りたかったカットのほとんどが撮れず。
このままだと、意味が通じなくなります。
収録用の言葉を話しながら、
そっと絵コンテの話の筋を変更しました。
(2)景色が違っていた
次の場所に着きます。
ところが、想定していた景色とは違う場所に。
根本的に撮りたかったカットが撮れません。
絵コンテをほぼ無視して、
その場でアングルを考えます。
ここはもう、集中するしかない。
テレビでも、黙って考える私が写っていました。
そして撮影します。
とっさの判断だけです。
(3)オチの撮影ができなくなった
悲劇は続きます。
さらに次の場所に着いたものの、
日が暮れてしまい、真っ暗。
(テレビでも放映されませんでした)
実は、最後のこの場所でオチの撮影をするつもりでした。
これではどうしようもありません。
* * * *
以上3つの予期せぬ出来事により、
事前準備で用意した絵コンテの
3割くらいしか撮影できませんでした。
それでも、なんとか作品っぽくまとめ、
ディレクターに渡しました。
(これも放映されました)
お伝えしたいのは、
映像作りというのは、こんなものですよ、
ということなんです。
しかしですね、
「絵コンテまで描いて意味ないじゃないか」
というのは、大きな間違いなんです。
絵コンテまで描いていたからこそ、
自分の頭を整理する土台ができていたんです。
そして、とっさの判断につながって行く。
完璧な状況なんてありえない。
常にその場で判断していかなければいけない。
言い換えると、
その場で判断できるようになる準備をしておく。
それは、
絵コンテで頭を整理しておくことや、
手慣れた機材を使うこと、
そういったことなんですね。
ちなみに、放送は終わりましたが、
こちらの番組でした。
▼テレビ東京
『車、あるんですけど…?』