テレビ出演で緊張した時の話


私は学生時代、役者もやってました。
舞台と映像の両方です。
 
どちらも、とある共通の経験をしました。
それは、スタッフの行動がよく目に入る、ということです。
 
どれだけの人数のスタッフがいようと、
彼らがどうしているかが、嫌でも目に入ってくる。
 

  • つまらなそうにしている人。
  • ニヤニヤしながら見ている人。
  • 寝ている人。
  • 雑談して大笑いしている人。
  • 何か食べている人。

 
そういうのを見ると、
腹が立つし、やる気も削がれる。
 
個人的に一番嫌だったのは、
こちらが必死にやっているのをニヤついて見ている人でした。
 
やがて、
 
裏方業務の方が面白くなってきて、
(より適性を感じて ^^;)
出演するのは遠慮するようになりました。
 
今度は、撮影する側に回り、
最初の頃は、カメラの液晶画面にかじりついて撮っていました。
 
こちらの望む通りに
相手が動いてくれないと、イラっとくる。
 
何度もNGを重ねていくにつれ、
私の表情も不機嫌になっていく。
 
そして指摘をする私の口調も、
自然と厳しくなっていく・・・。
 
カメラの前の相手の演技は、
こちら側の態度で変わる。
 
経験を通じて
こういうことを知っていったのです。
 
いつだったか、
ハリウッドスターのウィル・スミスが、
雑誌のインタビューか何かで
「撮影スタッフの雰囲気は、映画の出来に比例する」
と語っていて、はたと膝を打ったものです。
 
一昨年、とあるテレビ番組に出演しました。
 
最初の登場は、屋外のロケシーン。
私は緊張のあまり何度かやり直しになってしまったんです。
 
だんだんとスムーズに話せるようになりましたが、
その時私の目に入っていたのは、
肩にカメラを乗せたカメラマンの白い歯でした。
 
あれに救われたのを覚えています。
 
* * * *
 
カメラというのは、横暴な存在だと思っています。
 
カメラの図体が大きいほど、
相手に威圧感を与えることも体感として知っています。
 
だから今の私は、
インタビューなどを撮る時
カメラの前の人に対して、
全身で「あなたの味方ですよ」オーラを出す努力をしています。
 
撮影前に話しかける。
こちらのことを知ってもらう。
 
どこを撮るのかを説明する。
例えば、手のひらは写ってないから
グーパーしてもいいと伝える。
ペンなど何かモノを持ってもいいと伝える。
 
とにかく相手を緊張させない工夫をする。
当然、常にニコニコする。
 
相手の話に耳を傾け、
表情だけで驚いたり、笑ったりする。
(※声は一切出しませんよ)
 
素人さんの場合は、
カンペを見たがります。
 
これはたいていの場合、よくない映像になります。
 
暗記して話すようになり、
しきりに下を向きがちになる。
 
だから、区切って話したり、
撮ってることを意識させない工夫をする。
 
「ヨーイスタート!」などと言わず、
さりげなく録画を始めていたり。
 
いいインタビューは、
いい質問で実現します。
 
相手が暗記しなきゃ答えられない質問をしない。
思わず話してしまうような聞き方を心がける。
 
そのために必要なのは、
相手のことをきちんと調べ、
興味を持って接すること。
 
決して、カメラの機種や機能ではない。
 
映画の撮影はまた特殊ですが、
普通のビジネス動画で
一般の人を撮る場合には、
 
「撮影スキルとは、
コミュニケーションスキルなのだ」
と言い切ってもいいのだと思うのです。
 
余談ですが、
 
教材制作のために、自分を収録したものを
よく編集します。
 
私の話し方は、とっても編集がしやすいんです。
だって編集する人の気持ちが分かりますからね。
 
この辺りの話も、またいずれ書きます。
 
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