機材の選び方のお話です。
※あまり詳しくない方に向けて書きます。
「人のオススメ」
を聞きたくなるのが人情ですが、
これをしている限り、機材を決めることは難しいと思います。
人によって言うことが異なるからです。
直接話しても、
映像系の雑誌を読んでも、
YouTubeで力説している動画を見ても、
それぞれ違うものを薦めてきます。
さらに言うなら、
時間が経つと、
また新しい機種を薦めてきます。
例えば、カメラを大別すると、
- 業務用ビデオカメラ
- 一眼レフ
- 家庭用ビデオカメラ
- アクションカメラ
- スマートフォン
くらいに分かれるでしょうか。
これ、「どれがいいか?」の説明は難しい。
それぞれ特色が違うからですね。
しかし、それぞれの機能や特長を調べていくと、
やっぱり選べない。
それぞれ一長一短があることが分かってくるから。
悩んだ末に「これがいいかな」
と選んでも必ず、
「えー、こっちがいいよー」
という人が現れて気持ちが揺らぐ・・・。
例えば、三脚もそうです。
- 大型三脚
- 携帯できるサイズの三脚
- 卓上ミニ三脚
- 一脚
- ジンバル
などに大別できるでしょうか。
最後のジンバルというのは、
カメラを棒のような機材に装着すると、
ブレがほとんどなくなる、という機器です。
※検索してみてください。
さてこれもまた、
それぞれの「いい・悪い」が発生します。
機能ばかり比べても選べないわけです。
機材は「人のオススメ」は難しい。
じゃあどうするかというと、
2つあります。
◯ 使う目的を明確にする
◯ 機材レベルも明確にする
私が大雑把に分類すると、
機材を選ぶときの判断材料として、
A:無難
B:すごい
C:特化型
という考え方をすると、
選択できるようになるのでは、と思います。
A:無難
これはとにかく、
「とりあえずちゃんと見れる動画が撮れればいい」
という考え方。
あまり機材にお金をかけたくない、
最初のうちに適しているでしょう。
無難だとできないことも発生しますが、
アイデアで乗り切れることも多いです。
例)高さが足らない→台に乗せて使う
B:すごい
これは「質」を重視する考え方。
カメラに詳しい上司がいたり、
映像に目が肥えていたりする場合です。
言い換えると、そういう人がいない限り、
あまりすごい機材を使っても
宝の持ち腐れになります。
C:特化型
最後のこれは、
機材を使う目的が明確で、
かつそれが特殊な場合の考え方。
どう特殊かは、後述します。
* * * *
さて、この3つの分類で、
先ほどのカメラ、三脚を振り分けてみたいと思います。
1)業務用ビデオカメラ
→すごいカメラです。
2)一眼レフ
→すごいカメラです。
3)家庭用ビデオカメラ
→無難なカメラです。
4)アクションカメラ
→特化型のカメラです。
5)スマートフォン
→無難&特化型カメラです。
業務用と、一眼レフは、
使う人の知識が求められます。
よく分からない人が使っても、
その機能を活かしきれないかなあと思います。
家庭用ビデオカメラは分かりやすいですね。
子供の運動会などで使える、
誰でも簡単に、をコンセプトに作られています。
映像の美しさ、は疑問がありますが、
長時間使えますし、とても無難です。
アクションカメラは、
マウンテンバイクの先につけたり、
水中で使ったり、ととにかく特殊な用途。
これも分かりやすい。
最後のスマートフォンは、
いろんな場所に設置できる点では特殊ですが、
普段から誰もが持ち歩いている、という点ですぐ使えるため、
無難、というカテゴリーに入れてみました。
続いて三脚。
1)大型三脚
→すごい三脚です。
2)携帯できるサイズの三脚
→無難な三脚です。
3)卓上ミニ三脚
→特化型の三脚です。
4)一脚
→特化型の三脚です。
5)ジンバル
→特化型の三脚です。
カメラと違い、特化型、が多いですね。
大型は、広い用途に使えます。
が、基本的に大きいので普通の人には扱いがしんどい。
携帯できるサイズの三脚は、
価格も数千円で入手しやすい。
一方でカメラを固定したいとき、
妙な場所に配置しなければならないことも多い。
そこで、各種の特化型が必要になるわけです。
手元を撮りたいときは、
高さ15センチくらいの小さいものが活躍しますし、
狭い部屋では、一脚が重宝します。
移動撮影だと、ジンバル一択ですね。
* * * *
まとめると、
あまりこだわりがない方は、
【A:無難】
から選びましょう。
社内に詳しい人がいるなら、
【B:すごい】
のを選びましょう。
撮る目的が特殊なら、
【C:特化型】
を考えましょう。
これで少しでも、
機材選びが具体的になればと思います。
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