凄いやつを撮りたいです


動画を依頼する会社さん、担当者さんに、
ぜひ知っておいて欲しいことがあります。

 

それは、動画制作会社のクリエイターが、
・技術者タイプ
・ディレクタータイプ
の2種類いるということです。

 

この2種類の人たちは、
依頼内容に対して、
恐ろしく異なる反応をするからです。

 

ちなみに、

 

予算が潤沢にあって、
たくさんの人を雇える場合には
この話はどうでもいい内容です。
 
なぜなら、この2種類とも登場するからです。

 

ディレクターが全体の方向性をまとめ、
カメラマンがそれを具体化(撮影)する。

 

しかし予算が小規模な場合。
 
つまり、制作会社もできる限り
少人数で撮影を進めたい場合。
 
そんな時はたいてい、
作り手は絞られます。
 
カメラマンとディレクターが同一人物、
なんてことが起こるのです。

 

わかりやすく伝えるために、
やや大げさにまとめます。

 

【カメラマン】言われたことを言われたとおりにやる技術者

【ディレクター】依頼を元にあれこれ提案してくれる人

 

相手がどちらかによって、進め方が大きく異なる。
 
だから、動画を依頼する会社の担当者の
知識レベルややり方に合う人を選ぶ必要があるのです。

 

動画を依頼した経験の少ないところ、
初めて動画を作る会社などは、
 
相手はディレクターである方がいいでしょう。
いや、そうでなければ成り立たない、とすら思います。

 

▼初めての会社がカメラマンに依頼した場合の会話例
 
依頼主「凄いやつを撮りたいです」
カメラマン「何を撮ればいいですか?」
依頼主「ドローンとかどうですかね?」
カメラマン「分かりました。ドローンの予算はいくらまで出せますか?場所はどこですか?撮影許可は取っていますか?」
依頼主「いやいやいや、例えばの話で・・」
カメラマン「では、何を撮ればいいですか?」
依頼主「・・・・」
カメラマン「・・・・」

 

こう書くと、カメラマンはとても冷たいように感じるでしょう。
でもそうではありません。
 
カメラマンは【的確な指示】を待っているのです。
それがあれば、きっちり仕事をしてくれるのです。
その指示によってどんな機材を用意すべきか、準備に入りたいのです。
そうしないと、見積もりが出せないのです。

 

これはつまり、
★依頼主がきちんと企画を立てられ、的確な指示ができること、が前提となるわけです。

 

これが、ディレクタータイプだとこうなります。
 
依頼主「凄いやつを撮りたいです」
ディレクター「凄いというのは、どんな感情ですか?ワクワクですか?驚きですか?感動ですか?」
依頼主「驚きがいいなあ。」
ディレクター「例えば、普通の会議室にいる男性が、商品を手にした瞬間に一気に海岸に立っている映像に切り替わる、なんてどうでしょう?」
依頼主「ああ、いいねー、うちの商品的には、海岸じゃなくて山頂がいいなあ」
ディレクター「ドローンの映像とか活かせそうですね。予算によってできることがことなるんです。出せる費用の幅をいただいていいですか?それに合わせて3パターンくらい提案したいのですが・・・」

 

こう書くと、ディレクタータイプがいい!ってなりますよね。
 
ところがディレクターは、技術者ではない。
だからカメラマンを別に用意する必要があり、予算が上がってしまうんです。
 
そしてそして、とても大事なこと!
 
★依頼する側は、こういったアイデアの提案部分に【価値を感じない】のです。
 
それって打合せでしょ?なんで金をとるの?と。
 
ディレクターは、それを確実にかぎ分けます。
制作会社もそういう依頼主とは継続した仕事をしません。

 

そして依頼主は、「もっと安いところは?」という旅に出て行くのです。

 

* * * *

 

ちょっと、両極端な話をしました。
でも、似たようなことは、あちこちで起きていますよ。

 

もちろんいろんな人がいます。
 
例えば私は、
カメラマンとディレクター、両方いけます。
 
それはつまり、
打ち合わせに時間もかかります。
私への依頼料も高くなります。

 

そして私は、自分の仕事が
カメラマンか、ディレクターかによって、
話し方や気の配り方も大きく変えます。

 

動画制作を値段で選ぶ人も多いでしょう。
 
しかし、値段が安いということは、
「何か大事な部分を削っている」
ということを、ぜひ分かって欲しいと思います。
 
特に、ディレクター部分。

 

映画の世界では、
ディレクター(監督)とカメラマン、
どちらが名が知れていますか?
 
ディレクター(監督)なんかいらない、
って思いますか?