私は映画『ロッキー』が大好きです。
もう、何回見たか分かりません。
映画の冒頭で、ロッキーは帰宅するとすぐ、
部屋にいる亀たちに餌をやります。
話しかけながら。
部屋の中の様子とあいまって、
ロッキーが孤独なこと、
身体は大きいのに繊細なこと、
そんな情報がどんと目に入ってきます。
さらに、あくまでここからは私の憶測ですが・・
ペットショップの女の子に会う口実のため、
一番安い亀を買ったのでしょう。
餌を買うために定期的に通えるから。
そして、一匹だとかわいそうだから、
二匹買ったのでしょう。
何年か前、ロッキーが映画館で
リバイバル上映された時も、もちろん見に行きました。
生まれて初めて巨大スクリーンで見たとき、
新しい発見がいくつもあり、しみじみ感動したのでした。
* * * *
映画とビジネス動画の大きな違いの一つは、
一画面あたりの情報量です。
基本的に、映画は巨大スクリーンで
視聴されることを想定して作られます。
一方で、ビジネス動画を表示する画面は小さい。
パソコンのモニターか、スマートフォン
せいぜい、展示会のモニターくらい。
かつ、ビジネス動画はそれぞれ目的が明確です。
映画は、主人公の背景や小道具一つから
読み取れる情報が多いのに対し、
ビジネス動画は、見る人の目線を
特定のものに釘付けにする必要がある。
これらのことから次の2つが言えます。
- 余計なものに視線を奪われちゃいけない
- 背景や小物も雄弁である
使い方を紹介する場合などは、
その商品だけに視線が行くように撮るといいでしょう。
周りに余計なものを配置しない。
スマートフォンで視聴しても、
シンプルな動画の方が見やすいし、
伝わりやすいです。
ビジネス動画はシンプルに、
というのは常に念頭におくべき。
余計な情報に目が行くと、
余計なことを考えられるかもしれません。
オシャレすぎる服を着てたら、
そこだけ見て何か考える人もいる。
背後にトロフィーがたくさん並んでいたら、
権威主義なのかな、とか。
ゴルフバッグが置いてあれば、
この動画に何の関係があるんだろう、とか。
もちろん、背景や小道具に
意味がある場合もあるでしょう。
仕事に関係する小物を配置するのは
印象付けにもいい。
私は自分の部屋で教材収録する際は、
机の上にカメラやミニチュアの三脚などを置いています。
オフィスが遠くまで見渡せるのを背景に
社長のインタビューを撮るのも
会社の風通しの良さやイメージアップにいいかもしれませんね。
動画を撮る時、
その一画面にどこまでの情報を載せるのか、
一度考えてみてください。
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