「うちもウェブサイトに動画を載せよう」
そんな話が出て、
少しパソコンに詳しそうな人や、
若い人が動画制作の担当者に選ばれたりします。
■会社概要のところに<社長のメッセージ>
こんな動画を作ろうとなると、
いろんな意見が出ます。
「応接室で撮影するといいだろう」
「技術畑出身の社長だから、工場で撮影しよう」
「実際にうちの機器を使ってるところを撮影しては」
「誰かにインタビューされてる様子の動画がいいんじゃないか」
「就職活動の学生向けのメッセージも入れてはどうか」
・・・
ややこしいのは、
それぞれ別に、強く否定する理由も無い意見ばかりなのです。
否定もできないから、
じゃあ全部盛り込もうかということになる。
でも、大変そうで、
やがて後回しになっていきます。
■開発したアプリの<使い方ムービー>
こんな動画を作ろうとなると、
いろんな意見が出ます。
「手元のアップだけだと分かりづらいんじゃないか」
「タレントみたいな人が解説してる動画がいい」
「ナレーションも入れたほうが分かりやすい」
「実際に利用者が使ってる様子を撮影したい」
「アンドロイドとiPhoneの両方見せたほうがいいのでは」
・・・
ややこしいのは、
それぞれ別に、強く否定する理由も無い意見ばかりなのです。
否定もできないから、
じゃあ全部盛り込もうかということになる。
でも、大変そうで、
やがて後回しになっていきます。
* * * *
初めてビジネスで動画を使う場合、
【1動画1コンテンツ】
を意識するといいでしょう。
1つの動画の中に、
起承転結を盛り込むのは
なかなかハードルが高いです。
1つの動画の中に、
複数の内容を盛り込んで、
それを飽きさせずに見せるのは、
プロでも難しいこと。
動画の企画というのは、
まとめ役がしっかりしないと、
いろんな意見が出て、
どんどん企画が膨れ上がっていきます。
膨れ上がれば上がるほど、
作るのが難しく、
予算もあがっていってしまう。
★動画に余計な装飾は不要です。
伝えたいことだけ、
要点を絞って見てもらう。
例えば社長のメッセージ動画なら、
動画を再生すると、
メッセージだけが流れる。
例えばアプリの使い方動画なら、
動画を再生すると、
使い方だけが確認できる。
【1動画1コンテンツ】
がオススメです。
じゃあ、どうやって1つに絞ったらいいのでしょうか。
動画は短い方がいいとか、
長いと見てもらえないとか言われますが、
長いから見てもらえないんじゃありません。
★余計な部分が多いから
途中で見るのを止められるんです。
とはいえ、そもそも話したいことを
一つにしぼること自体が難しいのも事実。
どの企業も、言いたいことはいっぱいあります。
言いたいことを絞っていく手順は2つです。
- その動画をどこに掲載するか決める
- その場所で相手が一番知りたいことを考える
それぞれ解説します。
【1】その動画をどこに掲載するか決める
ウェブ上で見てもらう動画は、
どんなコンテンツにするかももちろんですが、
「どこに掲載するのか?」
がとっても大事なんです。
・会社概要のページなのか
・代表あいさつのページなのか
・求人募集のページなのか
・商品紹介のページなのか
・・・
【2】その場所で相手が一番知りたいことを考える
掲載するページ・場所が決まったら、
そのページを見る相手が、
「そのページを見て一番知りたいこと」
を一つ考えます。
★言いたいことではなく、
相手が知りたいことから逆算する
というのが大事です。
いろんな意見が出ますが、
これらはすべて、
「自分たちが言いたいこと」
なんですね。
そうではなく、
その動画を見る相手が、
その場で何を知りたいかを考える。
そこに、答えがあります。
例えば、
社長の動画を求人ページに載せるなら、
「働きたいと思えるか?」
が重要でしょう。
商品の説明を長々とするよりも、
事務所内の雰囲気とか、
働いている人の表情の方がいいかもしれません。
* * * *
それでも絞れない!という方へ。
最後にもう一つアドバイスを追加します。
絞れないなら・・・
たくさん作ればいい!
・代表メッセージはこちら
・サービスの概要はこちら
・商品の使い方はこちら
などと、見出しを分けて
複数の動画を掲載してもいいのです。
いずれにしても、
1動画1コンテンツ
は頭に入れておくといいですよ。