すごい機材が次々出てきて思うこと


最近、撮影機材を眺めるのが楽しみの一つです。

 

近年、これまでできなかったことが
どんどんできるようになってきているからです。

 

◎まず、筆頭はドローン。
 

 
私が映画を作り始めた20年以上前は、
空撮を自分の映画に、なんて
夢にも考えたこともありませんでした。

 

まだまだ高額ですが、近い将来に、
手が出るようになるだろうと思っています。
(現在出ている安いものは、試してみたところ僕の期待するレベルではありません)

 

◎そしてジンバル。
 


 
カメラを、懐中電灯くらいの棒みたいな機材に
くっつけて走っているもの、見たことないでしょうか。
 
モーター駆動により、全くブレない映像が撮れます。
これは、使ってみて本当に感動しました。
 
私がこれまで、移動撮影にどれだけ苦労してきたことか・・。

 

さらに、「手ぶれ補正機能」そのものも、どんどん進化していて、
カメラ本体についてる手ぶれ補正だけで、
カメラを手で持って歩いても、ほぼブレない機種もある。
 
本当に、本当に、すごい時代になりました。

 

◎続いて照明。
 

 
これは機能そのものは変わっていませんが、
LED照明になることでコンパクトになり、
何より、恐ろしく安くなりました。
 
照明を買うなんてできる限り避けてきたこと。
でも、最近、いくつか買ってしまいました。

 

20年前の私がこれらの機材を見たら、
卒倒するだろうなと思います。

 

* * * *

 

さて。

機材の発達により、映像の質の違いは、
すでに映像そのものではなくなりました。
 
「録音スキル」と、
「ストーリー(何を伝えたいか)」
の2つなのです。

 

それぞれ解説します。

 

【1】録音だけはどうやっても難しい!
 
きれいな映像を撮るのは、
正直、それほどすごいことではなくなりました。
 
今や映像の質は、
「録音」で比べられるようになっています。
 
なぜかというと、
録音だけは、機材で解決するような
シンプルな話ではないからです。
 
録音はどの機材を使うか、ではなく、
どうやって収録するか?がすべてです。

 

高額な録音機材があっても、
収録方法がダメなら結果はダメ。
 
安い録音機材でも、
収録方法が優れていれば結果も素晴らしい。
 
事前準備と経験値が大切になります。

 

【2】機材に頼ると個性が消えてしまう!
 
冒頭で書いたジンバル。
全く映像がブレない機材ですね。
 
これを使った撮影を見ることがありますが、
「ほら、ジンバルでこんなにブレないよ!」
というものばかりに見えてしまいます。

 

機材や機能に感動すると、
「その機能を見せびらかすような映像」
になりがちなんです。
 
『ジュラシック・パーク』で初めて恐竜に驚いた人も、
その後、どんなリアルなモンスターが出ても
映像そのもので驚くことはありません。

 

機材は進化するし、機能はすごい。
 
だからこそ、
 
「あなたは何を描きたいの?」
「それを使って何を伝えたいの?」
 
ということについて
じっくり向き合って欲しいのです。

 

そうしないと、プロモーション動画を作っても
単に<機能を紹介する動画>になり下がります。
 
どこかで誰かが作っていそうな映画、
になってしまうんです。

 

私は「どの機種がいい」という話はする気はありません。
 
いいものが次々出ていて、
これからもどんどん出るよ、という話です。

だから、
「どれがいいかな」なんて迷ってると、
いつまで経っても、いい動画を作れるようになりません。
 
機材の話は興味関心をひきつけます。
だからこそ、やっかいでもあるんですね。