修正何回まで、の苦悩


動画制作をしていると、
修正何回まで」にすごくこだわる
会社さんが多いように感じます。

 

今回はこれについて、制作会社側と、
クライアント側、の両方から
考えてみたいと思います。
 
●制作会社側から考える
 
制作会社の担当者も、
できるだけお客さんの理想に近づけたいと、
一つ一つのステップを確認しながら
動画制作を進めていきます。
 
企画を詰めて、クライアントに確認。
絵コンテを描いて、クライアントに確認。
撮影はクライアント立会いのもので行う。
仮編集をして、クライアントに確認。
 
ステップごとにOKをもらいながら、
進めていきます。
 
ところが最後の仕上げの段階で、
「今回で修正のご希望は最後です」
と伝えた途端、
怒涛の修正依頼が来るのです。
 
ささいな修正ならいいのです。
 
ロゴの表示時間を長くしたいとか、
テロップを加えて欲しいとか。
 
しかし、それどころじゃない。
 
最後の最後に
「撮影が納得できない」とか、
「ストーリーが分かりづらい」
「企画がおかしいんじゃないか」とか、
かなりの無茶振りもあったりする。
 
これは制作会社も困るわけです。
なぜならそれは、
修正ではなく「やり直し」だから。
 
でも、
修正2回までと言いましたよね、
やってくださいよ、と言うのです。
 
これは正直、
よくあることのように感じます。
 
だから制作会社はその防御策として、
「修正は何回まで」
という縛りを設けるしかない。
 
「あれはダメこれはダメ」などと
最初にいっぱい伝えなければならない。
 
これは、制作会社も本意ではないのだけど、
そう言うしかないわけです。

 

●クライアント側から考える
 
今度はこの状況を、
クライアント側から見てみます。
 
制作会社とのやり取りは、
基本的に現場担当者が対応し、
直属の上長がその判断を行います。
 
企画書が来て確認します。
その内容自体は問題ないように思える。
 
絵コンテで説明を受け、
それ自体は問題ないように思える。
 
撮影も立会い、問題ないように思える。
 
仮編集を確認し、担当者レベルの修正内容を伝える。
 
一つ一つ、当然確認します。
上長の確認もとります。
 
そうやって最終段階になり、
上の上司=最終決裁者」が登場する。
 
その上司は、最終段階で初めて動画を見る。
場合によっては、別の部署の確認も必要となる。
 
人によって見るポイントは違うもの。
だからその段階になって、
「あれが足りない」「これがない」
という指摘が登場する。
 
そうやって現場担当者は、
上司と制作会社の板挟みになってしまう。
 
だから、
修正2回までと言いましたよね、
やってくださいよ、と言うしかないのです。
 
* * * *
 
企画書も絵コンテも撮影も、
それ自体は良さそうに思えるけれど、
結局は、
 
「完成品を見てみないとなんとも言えない」
ということだと思います。
 
だから、このやり取りは解決が難しい。
 
逆に、1度動画制作を経験した
クライアントと制作会社は、
 
2回目からは互いに
とても気軽に制作に入れるのです。